Observational Study

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初発難治性急性骨髄性白血病におけるドナー型別の同種造血幹細胞移植成績:EBMTレジストリに基づく大規模比較解析

初発難治性急性骨髄性白血病(prAML)を対象に、EBMTレジストリに基づきドナー型が移植予後に与える影響を解析した大規模研究を概説する。ハプロ一致移植が他のドナー型と比較して生存成績で劣ることを示しており、迅速な移植実施におけるドナー選択の重要な指針を提示している。
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大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法後の後期血液毒性の実態と臨床的意義

大細胞型B細胞リンパ腫に対するCAR-T細胞療法後、30日以降に発生する後期血液毒性の実態を新規のICAHT分類を用いて概説する。早期の重症ICAHTが後期毒性の独立したリスク因子であり、それが後期感染症のリスク増大に直結することを示した臨床的意義を提示している。
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晩期再発DLBCLに対するR-CHOP様療法による再治療:高齢・虚弱症例における有効性と5年以上の寛解維持の可能性

診断から2年以上経過して再発したDLBCL(晩期再発)に対し、初期治療で用いたR-CHOP様療法を再投与する有効性と安全性を概説する。特に5年以上経過して再発した高齢・虚弱症例において、強力な救援療法を回避しつつ長期的な疾患制御をもたらし得る現実的な治療選択肢としての可能性を提示している。
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HGBCL-DH-BCL2に対するDA-EPOCH-R導入の意義:BC州での集団ベース解析による予後改善の検証

HGBCL-DH-BCL2に対し、地域全体でDA-EPOCH-R療法を推奨するガイドラインを導入したことによる集団レベルでの予後改善効果を概説する。標準的なR-CHOP療法では予後不良な本疾患において、DA-EPOCH-Rの導入が生存率を大幅に向上させた実臨床データを提示している。
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濾胞性リンパ腫における初診時のリスク層別化を最適化する予後予測モデルFLIPI24の構築と検証

診断時にPOD24相当の高リスク群を同定可能な予後予測モデル「FLIPI24」は、濾胞性リンパ腫の予後予測精度を現行モデルより有意に向上させる。本モデルは、高リスク患者に対する早期の治療強化や臨床試験への誘導、および低リスク患者における過剰治療の回避を可能にする重要な指標となる。
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敗血症疑いに対するゲンタマイシン併用療法の安全性:広域βラクタム薬と比較した大規模後方視的検討

敗血症疑い患者に対する短期間のゲンタマイシン併用療法は、広域βラクタム薬単剤と比較して急性腎障害(AKI)や死亡のリスクを増大させないことが大規模後方視的解析で示された。腎毒性への過度な懸念を払拭し、低耐性地域における抗菌薬適正使用を推進する上での重要な安全性の根拠を提示している。
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免疫不全者における脳炎の病態と予後:免疫チェックポイント阻害薬関連を含む自己免疫性の重要性

免疫不全者における脳炎は、免疫能正常者と比較して非定型的な臨床像を呈し、予後が不良であることが示された。特に10%以上に自己免疫性脳炎が認められ、その多くが免疫チェックポイント阻害薬に関連している事実は、近年の治療変遷を踏まえた鑑別診断において極めて重要である。
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血液腫瘍患者の好中球減少性発熱における胸部X線検査の臨床的有用性と治療方針への影響:後方視的コホート研究

血液腫瘍患者の好中球減少性発熱(FN)において、慣習的に行われる胸部X線検査が治療方針の変更に寄与する頻度は極めて低いことが本研究で示された。特に呼吸器症状のない患者におけるルーチンな実施を省略し、必要に応じてCT検査を直接検討する診断戦略の妥当性を実臨床データに基づき概説する。
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同種造血幹細胞移植後トキソプラズマ症における全血PCRモニタリングの有用性と限界:16年間の単施設レトロスペクティブ解析

同種造血幹細胞移植(HCT)後早期のトキソプラズマ症において、全血PCRスクリーニングの有用性と限界を16年間の実臨床データに基づき概説する。PCRモニタリング下でも陽性判明時に既に臓器病変が進展している例が少なくないことを示し、早期の予防投与導入と積極的な画像評価を組み合わせた管理戦略の重要性を再定義している。
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黄色ブドウ球菌菌血症における血液培養陽性判明時間を用いた感染性心内膜炎のリスク層別化:11年間の大規模コホート研究

黄色ブドウ球菌菌血症(SAB)において、血液培養の陽性判明時間(TTP)が感染性心内膜炎の有力な予測因子であることを大規模コホートで証明した研究を概説する。TTP 13時間未満は独立したリスク因子であり、臨床現場での迅速なリスク層別化と心エコー検査の優先順位判断に寄与する客観的指標となり得る。