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免疫不全者における脳炎の病態と予後:免疫チェックポイント阻害薬関連を含む自己免疫性の重要性

免疫不全者における脳炎は、免疫能正常者と比較して非定型的な臨床像を呈し、予後が不良であることが示された。特に10%以上に自己免疫性脳炎が認められ、その多くが免疫チェックポイント阻害薬に関連している事実は、近年の治療変遷を踏まえた鑑別診断において極めて重要である。
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Corynebacterium macclintockiaeの同定と薬剤耐性プロファイル

免疫不全患者の重要病原体であるCorynebacterium jeikeiumの多くが、実際には新種C. macclintockiaeであることをゲノム解析で明らかにした研究を概説する。正確な種同定は、多剤耐性を示す本菌に対してテシコプラニンやミノサイクリンといった適切な治療選択肢を検討する上で不可欠な知見である。
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血液腫瘍患者の好中球減少性発熱における胸部X線検査の臨床的有用性と治療方針への影響:後方視的コホート研究

血液腫瘍患者の好中球減少性発熱(FN)において、慣習的に行われる胸部X線検査が治療方針の変更に寄与する頻度は極めて低いことが本研究で示された。特に呼吸器症状のない患者におけるルーチンな実施を省略し、必要に応じてCT検査を直接検討する診断戦略の妥当性を実臨床データに基づき概説する。
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同種造血幹細胞移植後トキソプラズマ症における全血PCRモニタリングの有用性と限界:16年間の単施設レトロスペクティブ解析

同種造血幹細胞移植(HCT)後早期のトキソプラズマ症において、全血PCRスクリーニングの有用性と限界を16年間の実臨床データに基づき概説する。PCRモニタリング下でも陽性判明時に既に臓器病変が進展している例が少なくないことを示し、早期の予防投与導入と積極的な画像評価を組み合わせた管理戦略の重要性を再定義している。
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R-CHOP後に完全寛解を得た高リスクDLBCLに対するアテゾリズマブ地固め療法の第2相試験(HOVON 151)

R-CHOP療法後に完全寛解を得た高リスクDLBCL患者を対象に、アテゾリズマブ地固め療法の有効性を検証した第2相試験の結果を概説する。本療法は目標とする2年無病生存率を達成し、対照群比較でも有意な生存ベネフィットを示しており、再発抑制に向けた新たな治療戦略としての可能性が示唆された。
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70歳以上の高齢者におけるPTCyを用いたGVHD予防の有用性:BMT CTN 1703試験のサブグループ解析

70歳以上の高齢者における移植後シクロホスファミド(PTCy)を用いたGVHD予防の有用性を検証したBMT CTN 1703試験のサブグループ解析を概説する。PTCyは重症GVHDを強力に抑制し、非再発死亡(NRM)を有意に低下させることで、高齢者における同種移植の臨床成績を劇的に改善することが実証された。
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ハイリスクの重症インフルエンザ入院患者におけるバロキサビルとノイラミニダーゼ阻害薬併用療法の有効性:FLAGSTONE試験の事後解析

重症インフルエンザ入院患者のうち、免疫不全や慢性疾患を持つハイリスク層に焦点を当てたFLAGSTONE試験の事後解析結果を概説する。バロキサビルとノイラミニダーゼ阻害薬の併用療法は、単剤療法と比較してウイルス消失を早め、28日死亡率を有意に低下させる可能性が示唆された。
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移植後サイトメガロウイルス感染症に対するウイルス特異的T細胞療法の予防および治療効果:レビュー

移植後サイトメガロウイルス感染症に対するウイルス特異的T細胞(VST)療法の予防および治療効果を調査したスコーピングレビューの結果を概説する。既存の抗ウイルス薬に代わる非毒性の選択肢として、特に難治性・耐性症例における高い奏効率と安全性が示唆されており、今後の臨床実装に向けた課題が整理されている。
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黄色ブドウ球菌菌血症における血液培養陽性判明時間を用いた感染性心内膜炎のリスク層別化:11年間の大規模コホート研究

黄色ブドウ球菌菌血症(SAB)において、血液培養の陽性判明時間(TTP)が感染性心内膜炎の有力な予測因子であることを大規模コホートで証明した研究を概説する。TTP 13時間未満は独立したリスク因子であり、臨床現場での迅速なリスク層別化と心エコー検査の優先順位判断に寄与する客観的指標となり得る。
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高齢者進行期古典的ホジキンリンパ腫に対するPETガイド下BrECADD療法の有効性と安全性の検討:GHSG HD21試験第二相2コホート

進行期古典的ホジキンリンパ腫の高齢患者に対し、PETガイド下BrECADD療法の有効性と安全性を検証した第II相試験の結果を概説する。適切な用量調節を行うことで、75歳までの高齢者においても高い治療完遂率と良好な2年無増悪生存率(91.5%)を両立し得ることが示された。