Hematology & Infectious Diseases Notes
  • Home
  • Core Clinical References
  • Updates
    • Recent Papers
    • Topics
    • Guidelines
  • About
  • Home
  • Core Clinical References
  • Updates
    • Recent Papers
    • Topics
    • Guidelines
  • About

再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するtisagenlecleucelの5年長期解析:JULIET試験最終結果

JULIET trial five-year analysis of tisagenlecleucel in relapsed or refractory large B-cell lymphoma Recent Papers
2026.01.12

Why this paper matters

再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫(r/r LBCL)に対するtisagenlecleucelの5年を超える長期予後を明らかにした本解析は、本療法が一部の患者において持続的な治癒をもたらす可能性を強固にした。
特に、奏効を得た患者の約6割が5年時点でも再発していないという結果は、三次治療以降におけるCAR-T細胞療法の臨床的価値を裏付ける極めて重要な指標である。

Study overview

2ライン以上の前治療後に再発または難治性となった成人LBCL患者は極めて予後不良であり、治療効果が得られたとしてもその効果の持続性が課題であった。
本研究は、国際共同第II相群試験であるJULIET試験の5年フォローアップ解析であり、tisagenlecleucelを投与された115例を対象としている。
主要な評価項目は奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)であり、Kaplan-Meier法を用いて算出された。
また、長期的なCAR-T細胞の持続性や、ベースラインの腫瘍および免疫バイオマーカーと予後の関連についても探索的な解析が行われた。
本試験を完了した患者は、さらに10年間の長期フォローアップを行うPAVO試験への移行が可能となっている。

Key findings

中央値74.3カ月の追跡において、全奏効割合は53.0%、完全奏効割合(CR)は39.1%であり、初期に部分奏効(PR)であった19症例がCRへ移行し、15例(78.9%)が投与6カ月以内にCRへと移行した。
奏効例(BOR)における5年時点の非再発割合は61%であり、DORの中央値は未到達である。
全症例における5年生存率は31.7%であったが、奏効が得られた群(BOR)では55.8%と良好な生存率を示した。
安全性に関しては、注入後3年以降に新たな安全性シグナルや続発性T細胞悪性腫瘍、複製可能レンチウイルスの検出は認められなかった。
バイオマーカー解析では、ベースラインのLDH値やCRP値が低いこと(data supplement)、および腫瘍組織におけるMyc陰性(免疫染色)や高いT細胞浸潤(ベースラインで腫瘍組織内に浸潤しているCD3陽性(CD3+)T細胞の割合(%)を定量化。「CD3+ > 3%」群 vs「CD3+ ≤ 3%」群)が、良好なPFSおよびOSと有意に関連していた。

Clinical perspective

本解析の新規性は、tisagenlecleucel投与後に長期生存している患者の8割が、5年経過後も追加治療なしで無増悪を維持していることを実証し、CAR-T細胞療法による治癒の可能性を実数として示した点にある。
これは、先行して報告されているaxicabtagene ciloleucelのZUMA-1試験の長期フォローアップ結果と同様の結果であり、r/r LBCLの三次治療以降における標準治療の一つとしての位置づけを支持するものとなる。
単群試験であることや長期評価例が一部に限られるという制限はあるが、治療前の炎症状態や免疫微小環境が長期予後に寄与することを示した知見は、適切な患者選択に役立つ。
現在は、PAVO試験によって最長15年間にわたる遅発性有害事象の監視と、治療効果の超長期的な検証が進められている。

Recent Papers
CAR-TJULIET trialLBCLLong-term follow-upRelapsed/Refractory
X Facebook0
Hematology & ID Notes

関連記事

Recent Papers

骨髄異形成症候群における非変異性p53機能不全の同定と臨床的意義

骨髄異形成症候群の診断時において、TP53遺伝子変異を伴わない非変異性p53機能不全群を免疫染色によるタンパク質過剰発現として特定した多施設コホート研究。この非変異性p53過剰発現群は、二アレル性TP53変異群と同等の極めて予後不良な経過を辿ることが明らかになり、マルチオミクスに基づく新たな層別化と治療戦略決定の必要性が示唆された。
Recent Papers

再発・難治性多発性骨髄腫におけるイサツキシマブ皮下注用ウェアラブル注入器の有効性と安全性の検証:第III相IRAKLIA試験

再発・難治性多発性骨髄腫に対し、ウェアラブル注入器(OBI)を用いたイサツキシマブ皮下投与の非劣性を検証した第III相IRAKLIA試験の結果を概説する。従来の静注投与と比較して奏効率の非劣性が証明されただけでなく、輸注関連反応の劇的な減少と患者満足度の向上が示された。
Recent Papers

未治療CLLにおけるピルトブルチニブの有効性と安全性:化学免疫療法に対する優越性と心血管安全性を証明した第III相BRUIN CLL-313試験

未治療CLLを対象に、非共有結合型BTK阻害薬ピルトブルチニブが化学免疫療法に対しPFSで圧倒的優越性(HR 0.199)と極めて低い心血管毒性を示した第III相BRUIN CLL-313試験を解説する。
Recent Papers

大細胞型B細胞リンパ腫の治療終了時におけるPhasED-Seqを用いたctDNA-MRDの予後予測能

大細胞型B細胞リンパ腫の治療終結時において、超高感度なPhasED-Seqを用いたctDNA-MRD測定がPET-CTの限界を補完する予後予測能を有することを概説する。MRD評価がPET-CTの偽陽性を除外し、再発リスクの高い症例を正確に抽出する臨床的有用性を提示している。
Recent Papers

難治・再発AMLにおける移植前寛解導入療法の意義を問う:ランダム化比較第3相ASAP試験の長期解析結果

難治・再発AMLにおいて、同種造血幹細胞移植前に強力な救援化学療法で寛解を目指す戦略の臨床的意義を、初めて前向きランダム化比較試験で検証した研究である。移植時の寛解状態ではなく、ELNリスク分類に基づく白血病の遺伝学的特性が長期予後を規定することを示している。
Recent Papers

若年高リスク大細胞型B細胞リンパ腫に対するグロフィタマブとR-CHOPまたはPola-R-CHPの併用療法:第II相COALITION試験

予後不良な若年高リスク大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)に対し、二重特異性抗体グロフィタマブを既存の化学療法に上乗せする新たな一次治療戦略を概説する。第II相COALITION試験において、ORR 100%かつCMR率 98%という極めて高い奏効率と、良好な安全性プロファイルが示された意義を提示している。
IgM型前がん病態におけるゲノムランドスケープと症候性WMへの進行予測モデルの構築
心エコー指標LSを統合したALアミロイドーシス新病期分類AL-ISSの検証:現代の治療下における超高リスク群Stage IIICの同定
ホーム
Recent Papers

最近の投稿

  • 未治療マントル細胞リンパ腫に対するアカラブルチニブ、レナリドミド、抗CD20抗体併用療法の微小残存病変に基づく治療戦略
  • マントル細胞リンパ腫における前治療のイブルチニブ曝露がbrexucabtagene autoleucelの治療成績と表現型に及ぼす影響
  • 再発・難治性多発性骨髄腫における二特異性抗体療法中のサイトメガロウイルス再活性化の実態と予後への影響
  • Cryptococcus gattii 感染症における臨床病型および死亡予測因子の国際共同コホート研究
  • 未治療慢性リンパ性白血病における微小残存病変評価に基づいたイブルチニブ・ベネトクラクス併用療法の有効性:FLAIR試験

最近のコメント

表示できるコメントはありません。

カテゴリー

  • Core Clinical References
  • Guidelines
  • Recent Papers

アーカイブ

  • 2026年3月
  • 2026年2月
  • 2026年1月

カテゴリー

  • Core Clinical References
  • Guidelines
  • Recent Papers
Hematology & Infectious Diseases Notes
© 2026 Hematology & Infectious Diseases Notes.
    • Home
    • Core Clinical References
    • Updates
      • Recent Papers
      • Topics
      • Guidelines
    • About
  • ホーム
  • トップ